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デルタループ17m:一年を振り返る

JUGEMテーマ:アマチュア無線

 

デルタループ17mを展張して一年が過ぎた。ようやく落ち着いて運用できるようになったので、ここに報告する。

 

オートアンテナチューナー(ATU)を助けるためにインピーダンス変換

 

当初デルタループ17mを直接ATU:MFJ926Bに繋いだ所、3.5MHzでのアンテナ整合が取れなかった。色々試しているうち、手元の1:4バランをATUとアンテナエレメントとの間に入れると、3.5MHzでも整合が取れた。このバランに代えて1:4の不平衡-不平衡インピーダンス変換器でも、同様の結果を得た。

 

もちろん、このようなバランやインピーダンス変換器を使わなくても、必要な周波数帯に整合してくれるATUをお使いの場合はそのままご利用になる事をお勧めする。恐らくAH-3/4やSGCのSG230/239等は、直接ループワイヤーをATUに接続しても3.5MHz帯での整合は問題なく取ってくれると推測する。(お試しになる場合は自己責任で)

 

上記の如く余分な回路が必要になってしまったATU:MFJ926Bだが、気に入っている点もある。先ず第一に、制御線や電源線が無く、同軸ケーブル一本で接続できる事。これはノイズ対策にも非常に有効で、同軸ケーブルにコモンモードフィルタを入れてやると電源と高周波路の両方に同時に効果がある。第二に仕様にはない50MHzでの整合が可能だったこと。これは個体差があるのかもしれないが、自主規制として5Wでの運用ではあるものの、お相手頂く各局のリグとアンテナに助けられ、QSOを楽しんでいる。

 

バランのトロイダルトランス

 

このアンテナをATU後平衡駆動するためのバランについて色々検討してきた。学んだのはコアの損失の少ないトランスの事。それは以下の順になるようだ。

 

  1. 伝送線路トランス
  2. オートトランス
  3. トラディショナルトランス

3がよく知られる一次巻線二次巻線を備えたトランスで、電流→磁界エネルギー→電流と変換する。この時の損失が大きい。2もこの原則は変わらないが、単巻線トランスとも呼ばれ、一次/二次巻線を共用するトランスだ。二次巻線側の電流の向きは一次側のそれとは逆になるので共用部分での電流値は小さく、コアも損失も小さくできるとの事。1のトランスはまだよく理解できていないが、多くのバランで見かける事がある。以前の記事で問題となったバランは、実は2のタイプだった。大進無線社のバランは1のタイプだったのが大きな違いである事が今更ながらに分かった次第。

 

この記事の小生のバランは実は3のタイプで、最も損失が大きなトロイダルトランスとなってしまっていた。(大反省!!)

なので、3.5MHzでQSO中のATU再チューニング問題が発生してしまっていた。最終的な現行トロイダルトランスは;

 

使用トロイダルコア: FT140-61

目的:不平衡-不平衡 インピーダンス変換器

トランスタイプ: オートトランス

巻線: 16回巻き、12回タップ→ATUアンテナ端子へ

インピーダンス比: 約1:1.778

 

注記:確認したのは出力50Wまで。

 

アンテナは不平衡駆動

 

平衡駆動時の受信ノイズの少なさが忘れられず、平衡駆動用バランの試作を続けていたが、ある日過去記事のアンテナゲインが目に入った。短い17m長ワイヤーでのデルタループを、補助回路を付けてまでATUに整合させようとしているのは何のためかともう一度考えてみた。それはとりもなおさず3.5MHzにQRVしたいから、である。そのバンドでのアンテナ利得をシミュレーション結果から見ると、平衡駆動が-9.49dBi、不平衡駆動が-4.17dBi。平衡駆動を実現しようとする努力は、結局アンテナ利得-9.49dBiのアンテナを作り上げる事に他ならない事を認識した。

 

受信ノイズを少なくするための平衡駆動は、今の17mループではなく、別のアンテナで実現する事にして、このデルタループ17mはアンテナ利得を重視し、不平衡駆動で運用する事とした。

 

やっと運用開始

 

このトロイダルトランス以前では、完成したと思って運用していたが、そうではなかった。短時間の動作確認で、3.5MHzでの整合もOKとなったと思っていたバランユニットは、実はそのバンドでの損失が大きく少し長いQSOではコアが発熱、結果としてSWRが変化し、ATUが再チューニングを開始して今う状態だった。長期間その事に気付かずにいた。それはHFハイバンドが開けていたので、3.5MHzでの運用機会がほとんどなかったのである。秋になり、3.5MHzでのQSOでようやく気付き対策に乗り出した次第。なので、正常な機器の状態で運用するのはこれからである。

 

幅3mちょっとの小さなベランダに設置したデルタループ17m。給電点の高さは約5m。これでも、3.5MHzから、28MHzまで、さらに(自主規制)5Wではあるものの50MHzまでカバーしてくれる「優れもの」である。

デルタループ17m

 

追記:2019年1月19日

3.575MHz上方にある周波数帯と3.8MHz帯でも、アンテナ整合は問題なく行えたので、これらの周波数帯でも運用を開始する。

 

目次

 

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このアンテナでお相手頂いた各局に感謝いたします。ありがとうございました。

de JJ1BVU / JA4LKY

 

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