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デルタループ17m:その後4 (マイクアンプ、バラン改修)

JUGEMテーマ:アマチュア無線

 

デルタループ17mは順調に稼働しているが、やはり3.5MHzでの飛びに不満を感じる場面がある。ノイズレベルぎりぎりで聞き取りにくいと言われる。その対策の一つとしてコンプレッション機能付のマイクアンプを探してみた。目が止まったのは「Voice Shaper」というWindowsのアプリケーションソフトウェア(Free)だ。eHamのコメントを見てみると、

  • 100WSSBで、通常トークパワーは30W出力だが、このVoiceShaperを使うとそれが60W-100W
  • コンプレッサー/クリッパー機能を使っても(音声が)歪まない
  • このためにWindowsPCが必要になるが、デジタル通信ですでに無線機に接続したPCがあり、それがつかえる

と、評価の高い書き込みが多数。これを試してみる事にする。(詳細はここ

Windows10にインストールしてみたが問題なく使える。キャプチャ画面を示す。

 

VoiceShaper

 

マイクは普段利用しているコンデンサーマイク(元々PC用)を無線機からPCのマイク入力に接続切り替え、PCのヘッドフォン出力から無線機のマイクへケーブルを接続する。

 

デフォルトのプロファイルで使っているが、周波数高めのフィルタ設定で気に入っている。好みの問題だと思うが、小生は了解度を上げるためには低音を抑えて高音域を通した方が良いと思っている。「Gate/Compression/Clipper」のチェックを入れて運用してみると、FT991MのALCが大きく振れるものの全くレッドゾーンに飛び込まなくなった。もちろんパワーも設定パワーの目一杯が出力されているように見える。知人局からのリポートでは「音の歪みはない。QSBの谷でも了解度が下がらなくなったし、沈み込みがそれほどでもなくなった。」よく3.5MHzでお相手頂けるOM局からは次のようなリポートを頂いた。

「聞いた感じで59だなと思った。で、Sメータを見るといつものS7。驚きました。」

 

QROしたわけではないので、Sメータの読みは変わらないのだろうが、トークパワーが上がっているので、QSBの谷でこれまでは聞き取れなくなっていた信号が聞き取れる、そんな改善につながっているようだ。VoiceSaper、まだ基本的な機能をデフォルトでしか使っていないが、お気に入りのソフトウェアの一つになった。ありがとうございます、VE3NEA局。

 

ATU(オートアンテナチューナー)再チューニングが突然始まる

 

問題は突然発生した。3.5MHzでリポートやQTH、QRAの交換を終えてラグチューに入っている時、相手にマイクを返すと様子がおかしい。Sメータの振れが弱い。これはATUのマッチングが外れていると直感、直ぐにチューニングを取り直して、短いファイナルだけは送信できた。調査の為、3.5MHzの空いているいる時間にAM50W設定で送信してSWRの変化を見た。すると、時間経過と共にSWRが変化を始め、やがてATU基準のSWR2.0を超えたのか再チューニングプロセスが始まったので送信を停止した。

 

MMANAのシミュレーションから、デルタループ17mの3.5MHzのZは4Ωちょっとなので、恐らく大きな電流が流れ電線が熱を持ちコイルが膨張?してインダクタンスが変化したのではないかと推測する。図らずもマイクアンプのお陰でトークパワーが上がり、その事がこのSWRの変化に拍車をかけることになったようだ。やはりこの長さのワイヤーで、3.5MHzのループアンテナのATUによる平衡駆動は無理があるのだろう。不平衡駆動ならZも15Ω程度なので、マッチング能力が高ければバラン・Z変換トランス等を気にすることなく、ATU直結で問題なく利用できると思う。

 

取り敢えずバランのトランスを巻き替えてみた。元々50MHzを考えると、もう少し巻き数を少なくした方が良いのでは?と思っていた事も、この際試してみる事にした。従来12回巻き/24回巻きだったのを10回巻き/12回巻きとしてみた。巻き数比は1.0:1.2、したがってZ比は、1.0:1.44となる。3.5MHzのATUマッチングは問題なく取れたので、しばらくこのまま使ってみることにする。

 

追記(2018年4月21日)

新Z比のトランスを使ったデルタループは時間が無くてなかなか試せなかったが、使ってみるとあまりよくなかった。HF帯でのSWRは全て1.5以内に収まり、調子は良さそうに思えたが、何故かSメータの振りが悪くなったように感じる。いつもよりS2程低いようだった。そして呼んでも呼び負けするかノイズレベルに勝てず、QSOはできていない。決定的だったのは、巻線数を減らして50MHzの状況を良くしようとしたのに、以前よりSWRが悪化している(SWR2.0以上)。それに、何より上記「ATU再チューン問題」は解決していなかった。

 

改造したバランのトランスを、元の1:4(巻き回数12/24回巻き)に巻き戻してみた。元の状況が再現される、と思ったら、何と以前より良くなっている。以前は3.5MHz帯でのSWRは1.5-1.7と高かったのに、今は1.0-1.3に収まっている。50MHzのSWRも以前の1.5→1.2と改善している。受信時のSメータも以前の振れに戻っている。

 

工作上の問題

 

一体何が起こっていたのか…。実はトロイダルトランスを元の巻線比に戻すときに気付いた事がある。それはトロイダルトランスが外部接続端子の一つに近づきすぎていた事。それだけなら問題ないのだが、結線用のラグの金属部分がトランスに「突き刺すように」当たる位置にある事に初めて気づいた。そして巻き戻し作業と一緒に、端子のネジを緩めてラグの位置を変更し、トロイダルトランスの位置もすべての端子類から離して接触しないように配置し直していた。つまり、工作がしっかり慎重に施されていれば、上記のような問題や余計な作業は必要なかったのでは?と思う。

 

そういえば初めてこの1:4バランを使った時、3.5MHz帯のSWRは1.2か1.3程度だったと思う。それがいろいろ実験し、外部端子のネジが緩いんだので締め直し(この時にラグの位置が変わったのかもしれない)、次の日のSWRが1.5を超えていたので、あれっ?と思ったことがあった。ラグが巻線の被膜を突き破って短絡していたと思っている。よく稼働していたものと思う。今では、3.5MHzのAM50W送信試験でも、問題の発生した2倍の時間の送信でもSWRの変化はなく、きっと短絡による発熱、インダクタンスの変化、トランスとしての機能変化、…がSWRの変化につながり、再チューン起動の原因だったと考える。

 

小生の視力では、半田付けの時、コテ先や半田、その対象がよく見えない。今回のラグ位置もライトの影になっていてよく見えていなかった。もっと早くに気付いていれば、QSO中に始まるATU再チューンの為に、お相手頂いた方々にご迷惑をおかけする事もなかったのにと悔やまれる。(大変申し訳ありませんでした。) よく見えない分、確認行動をもっと正確に行うよう努めたい。

============================追記ここまで

 

 

目次

 

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このアンテナでお相手頂いた各局に感謝いたします。ありがとうございました。

de JJ1BVU / JA4LKY

 

 

 

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